レヴィヤタン
Leviathan

 
容姿・特徴 蛇のように長い竜。殺気の篭った牙、盾のように硬いぴったりとした背の鱗と、鋭い陶器のような腹板。目は輝き、口からは炎、鼻からは煙を噴き出している。
出典 インド神話
解説 神が創造した海に住む生き物の中で一番大きく力強いもの。もとはつがいで造られたが、あまりにも大きかったため、増えてしまえば海がレヴィヤタンで一杯になってしまうので、一頭が殺されて塩漬けにされ、一頭だけが残った。全ての海に住む生き物の王であるが、この生き物もまた、神に望みをおき神を信じるものである。審判の日の後、この生き物は、神によって打ち殺され、神を信じる人々の食料となる。
一説によれば、これは古代の人から見たワニの姿であり、あるいはその巨大さからクジラではないかとも言われている。なにか大きな、水に住む生き物であることは間違いないのだが、その性質すらも、はっきりしない。
中世では、この竜は悪魔の一人とも見なされ、海軍大提督である、あるいは騙りのデーモンである等とされている。
原型となっているのは、ウガリット神話のリタン、シャリート等である。
参考文献 旧約聖書 地獄の辞典 悪魔の辞典 ヘブライの神話

文責 : ARES
イラスト : 七片 藍