ペルセウスの怪物
A monster of Perseus

 
容姿・特徴 螺旋を描くように張り付いた鱗を持ち、黄土色と藍緑色に見えるとぐろを巻く、犬のような顔の怪物。象牙色のセイウチのような牙と、ヒレと燃え盛る炎のようなトサカを持つといわれている。
出典 ギリシア神話
解説  ペルセウスがゴルゴンのメドゥーサを倒した帰り道、アンドロメダを助ける為に倒した海の怪物のこと。この怪物は、一説には『ケトゥス』と呼ばれる二股の尾を持つ巨大な海龍で、螺旋を描くように何者にも貫けない鱗を持っていたと伝えられている。
 この怪物は、アンドロメダの母であるカシオペアが、アンドロメダを海の女神より美しいと自慢した為、海の神の怒りを買いポセイドンの命で現れた。ペルセウスは、生贄になる直前のアンドロメダの元に舞い降りて、怪物にメドゥーサの首を見せて石にして助けたと言われている。
参考文献 ギリシア神話小事典(教養文庫) 世界神話伝説体系(名著普及会)

文責 : 骨龍
イラスト : LANCA