白いドラゴン
WhiteDragon

 
容姿・特徴 白い竜。サクソン人の象徴
出典 ケルトの伝承
解説 赤いドラゴンと戦った、サクソン人(ゲルマン)の象徴とされる白い竜。

ウェールズ王は、サクソン人の侵略を防ぐために、要塞を建てようとしていた。しかし、土台を建てようとすると必ず石組みが崩壊してしまった。
そこで、アーサー王の助言者であり魔法使いであるマーリンが呼び理由を聞く事にした。
マーリンは「理由を知りたければ地下を掘ってみよ」と言い、王が言われたとおりに地下を掘ると泉が出てきた。
その泉の中にあった石の箱をあけると、中から赤いドラゴンと白いドラゴンが現れた。遠い昔に箱の中に封じられていた二匹の竜が外に出ると、たちまち戦いを始めた。
マーリンは、この二匹の戦いはイノシシが現れるまで続き、最後には赤いドラゴンが勝利すると予言した。

一方、『ブリタニア諸王史』の著者は白いドラゴンが勝ったとしてブリテン島支配を正当化している。
長きの間、ケルトとゲルマンは赤い竜と白い竜で象徴されていた。
参考文献 ドラゴン(新紀元社)

文責 : 白蓮
イラスト : 李魏鷹