コカドリーユ
Cocadrille

 
容姿・特徴 小さなトカゲ、或いは、大蛇
出典 フランスの民間伝承
解説 大きな池にすみ疫病を広める大蛇。池の水位が低くなると姿を見かけるという。
小さなトカゲという説もあり、昼間は川や沼の泥や葦の中に潜んでいるが、夜になると城館の廃墟をさまようという。一晩で、驚くほどの大きさになり、毒を吐き、通るところにはどこにでも大きな病気を撒き散らす。
鉄砲や大砲でもびくともしないので、退治するには、川や沼を干して潜む場所を無くしてしまうしかない。
コカドリーユは、その場所にこの世の初めから棲んでいるのだという。
また、コカトリスのフランス語であり、こちらは、雄鶏が産んだ卵から孵る化け物で、雄鶏の体に蛇の尾を持つ。
参考文献 フランス田園伝説集(岩波書店)、ヨーロッパの怪物文化誌事典(原書房)

文責 : さゆら
イラスト : 青鵞鳥