ワーム
Worm
容姿・特徴
巨大な蛇、あるいは蛇のように見える竜。
時にはいくつもの手足、ツノ、頭などを備えることもある。
出典
イギリス民話
解説
イギリスの民話に広く登場する、蛇型に近いドラゴンの総称である(日本では、しばしば「長虫」などと訳されるが、虫ではない。)。普段は沼地、井戸など水にかかわる場所に住んでいることが多い。また、多くの場合再生能力を持っており、毒や炎を吐き、尻尾や背中に備えた毒針を使い生き物に害をなす。多くのワームはキリスト教の神にそむく存在であり、人々が罪深い行いをした時などに姿を現す。それを退治するのは、大概は、神の加護を受けた者たちである。
原型は、北欧神話に登場するミドガルズソルムルやニドヘッグなどと言った、蛇型の竜であるといわれている。
参考文献
幻想動物博物館 幻想世界の住人たちI
文責 : ARES
イラスト : 青鵞鳥