ピュトン
Python

 
容姿・特徴 毒息を吐く巨大な蛇
出典 ギリシア神話
解説  ギリシア語で『腐敗』を意味する大蛇。この蛇は、アポロンとアルテミスの母であるレアを、ヘラの命によって世界の端から端までしつこく追い掛け回した。昼夜に関係なく追い掛け回してレトを苦しめた為、見かねたゼウスが海の底から島を引き上げ鎖で固定し、岩礁の真ん中に放り込んだ挙句、守護者として巨大な鮫を配置し、ピュトンが近づけないようにしたと言う伝説がある。また、別の神話では、安住の地を得たレアがアポロンとアルテミスを産み落とすと、アポロンは即座に旅立ちピュトンを追い掛け回し、蛇が隠れていたデルポイの地割れを見つけると、蛇と戦って殺したといわれている。デルポイ神殿はその後アポロンの神殿となり、『予言』で有名になったが、これはピュトンの死骸から出るガスが、巫女の精神に作用するからという説もある。
参考文献 ギリシア神話小事典(教養文庫) 世界神話伝説体系(名著普及会)

文責 : 骨龍
イラスト : Kou Takano