バニップ バンイップ
Bunyip
容姿・特徴
ヒョウアザラシに似た体、1〜4、5メートル ブルドッグ、あるいはダチョウやエミューのような頭 イルカに似た声を発する。
出典
オーストラリア民話
解説
オーストラリア南東部に十九世紀初頭から目撃されている未確認生物(UMA)。それ以前より、アボリジニの民話に恐ろしい怪物として信じられている。災厄や病、死をもたらす害獣である。オーストラリアにはスリー・シスターズと呼ばれる岩山があり、これは元々祈祷師の三人の美しい娘たちであったが、バンイップに襲われたために祈祷師が娘たちを岩に変え、自分はコトドリに変じて逃げた。しかし、祈祷師はコトドリから人間に戻ることができなかったため、三人の姉妹は今でも岩山のままであるのだという。
この生き物は現在でも目撃されているが、襲われたという話はない。
参考文献
世界未確認生物辞典 アボリジニの民話
文責 : ARES
イラスト : スミヒト