アポピス
Apophis

 
容姿・特徴 斑模様を持つ大蛇などで描かれる事が多い。
出典 エジプト神話
解説  アペプとも呼ばれる。エジプトの主神ラーの主たる敵対者。
 ヌンと呼ばれる原初の海、または天を流れるナイル川の深みに住む巨大な蛇であり、毎日の太陽の運行を妨害しようとすると言われている。
 その行為は、ラーに対する重大な挑戦であり、ラーは毎回アポピスの挑戦を退けなければならなかった。
 アポピスは世界創造以前の姿を現した存在であり、太陽に特別な恨みを持っているとされる。
 ラーは毎回太陽の船の先頭に立ち、襲い来る様々な敵対者をウラエヌス蛇の力を使い滅ぼしていくと言われている。
 ラーは幼い子供の姿で夜明に船出し、次第に年を取り、夕暮れに死を迎えて夜の航海に出るという伝説が残っている。そして、この夜の船旅(冥府の旅)でも、ラーはアポピスと争うと言われている。
 この時アポピスは、ラーが夜訪問する冥界の十二州のいずれかに潜み、死したラーを脅かすと言われている。
参考文献 エジプト神話 青土社

文責 : 骨龍
イラスト : 青鷺鳥