猪婆龍
ちょばりゅう
容姿・特徴
巨大なワニ。
出典
中国民間伝承
解説
『ダ』(漢字が出ません)とも呼ばれる、中国南部の大きな河川に現れると言われる龍の一種。
揚子江・太湖・洞庭湖などに棲み、淵の畔を歩く人を襲ったという。
唐の時代に編纂された、中国の怪異小説集である『太平公記』などに登場する。それによると、その姿形は大きな蜥蜴に似ており、大きさは3〜4メートル、、堅い鱗や皮を持っていたらしこの怪物その皮は、太鼓などを作るのに適しており、猪婆龍の皮の太鼓は大変に珍重されたと言われている。
この龍は、現在も少数生息している揚子江ワニ(イリエワニ)がモデルになっていたのではないかと考えられている。
参考文献
幻想動物辞典(新紀元社) 中国の怪談1(河出文庫)
文責 : 骨龍
イラスト : GW