蜃
しん
容姿・特徴
蛟の属で、蛇に似て大きく角は龍(一角)
気を吐く姿でよく描かれる。
また大蛤そのもの。
出典
中国伝承
解説
蛇と亀が交わって生まれた亀が、雉と交わり生まれたのが蜃だという。
日本や中国において蜃気楼の原因とされた。
蜃が燕の子を食べて吐く気(息)で楼閣城廟が現れたため、人々はそれを蜃気楼また海市と呼んだ。
この蜃の油を蝋にまぜて蝋燭を作ると、その香りが200Mまで届き、その焔の中にも蜃気楼が現れるらしい。
参考文献
動物信仰辞典(北辰堂)
文責 : 真鶴
イラスト : 李魏鷹