吉弔
きっちょう

 
容姿・特徴 龍と亀の合成獣
顔や尾手足などは龍だか、体型は亀である。
甲羅は何重にも重なる龍の鱗でできている。ただ、頭と尾は長過ぎて甲羅に入りきらないという
出典 中国神話
解説  竜の雌は常に卵を二つ生むとされ、その一つからは竜の子が孵り、もう一つからは竜とは別の生き物・吉弔が生まれるといわれる。
ときおり人間に捕まってしまうこともあったが、その肉は柔らかすぎて食用にはならなかった。ただ、その肉や血や脂肪を練り合わせたものが腫れ物に聞くので、「弔脂」と呼ばれて重宝された。
 鹿などに劣情を刺激され射精してしまうことがあり、その精液は川岸や流木などにへばりつき「紫稍花」と呼ばれ、吉弔を探す時の目印となっている。 今では、実際に存在しているヨコクビガメ・オオクビガメの一種ではないかと考えられている。
参考文献 幻獣ドラゴン(新紀元社)

文責 : 真鶴
イラスト : 綺祥 斎華