応龍
おうりゅう
容姿・特徴
龍身有翼
翼を持つ姿とも、鷹型の龍とも伝えられる。
出典
中国神話・山海経
解説
龍は千年(または五百年)生きると翼が生えるという。それが応龍であり、またの名を鷹龍と呼ばれる
中国神話の中でも一匹しか確認されていない。また、龍がなぜ空を飛べるのかと言う疑問から、龍に翼を描いた姿という話もある。
元は天に住んでいたが、蚩尤と黄帝が争った時、黄帝は応龍に命じて干翼の野を攻めさせた。
戦いには勝利したが、人間である黄帝に味方したため、神々から天に昇ることを禁じられる。そのため地上の恭丘山に棲み、嵐・風雨を自在に操る神となった。
応龍は中国南方の地に住んでいる、故に南方の地には雨が多いのに、それ以外の場所は旱魃に悩むようになったという。
女カとも闘ったが敗れ、その後女カに忠誠を誓い、女カの子孫である皇帝・舜の部下・禹が治水に努めた時、応龍は協力した。
参考文献
世界未確認生物辞典(柏書房) 幻獣ドラゴン(新紀元社)
文責 : 真鶴
イラスト : 竜胆